スポーツ選手の復帰に関する問題

復帰

現役を引退する、もしくは出産でいったんスポーツ選手としての活動をストップし、育児に専念し、その後復帰をするというケースは日本のスポーツ業界ではあまり主流であるとは言えず、結婚や出産をしたらもう競技生活から足を洗うのではないかという見方が広がっており、スポーツ本来の姿をゆがめる問題点とも言えます。

例えば、カーリングのように、若いうちから活躍できるものでありながら、結婚や出産を経て復帰し、むしろ若いころよりも活躍する選手が多く、年を重ねたほうがパフォーマンスのレベルが上がることも十分にあります。日本の場合、引退を宣言し、そこから復帰する人に対しての視線はとても厳しいものがあります。

だったら引退しなきゃよかったではないか、その競技をなめているのではないかと思われがちですが、競技から離れてみてわかることは非常に多く、もちろんブランクによる影響は拭いきれないものの、プラスの部分も大きいと言えます。そうしたことからも、スポーツ業界として、色んな人生経験を積んだ方がむしろいいのではないかと思い直し、再び第一線の舞台に戻ってくることができるよう、門戸を開き、戻ってきやすい環境を作っていくことが求められます。